享保の古社殿と、大銀杏の生命力。幾多の災禍を免れ地盤を護り抜く「不滅の厄除神」への拝礼【赤坂氷川神社】

■ 赤坂氷川神 備忘録

創建: 伝・天暦5年(951年)

御祭神: 素盞嗚尊(すさのおのみこと)・奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)・大国主命(おおくにぬしのみこと)

見どころ:

  • 東京十社・吉宗公ゆかりの「奇跡の社殿」: 徳川8代将軍・徳川吉宗公の命により、享保15年(1730年)に現在の地に造営。江戸の大火、関東大震災、そして東京大空襲の戦火をすべて奇跡的に免れ、当時のままの姿を残す本殿は、国の重要文化財であり、絶対的な「強運・災難除け」の象徴です。

  • 樹齢400年の「大銀杏(おおいちょう)」: 境内にどっしりと佇む神木。大空襲によって幹の大半を焼き尽くされながらも、驚異的な生命力で見事に蘇り、今も青々と葉を茂らせるその姿は、どんな逆境からでも何度でも這い上がる不屈の経営者精神を呼び覚まします。

  • 都会のど真ん中に残る「太古の杜」: 六本木や赤坂の繁華街からほど近い場所にありながら、一歩境内に入ると豊かな緑に包まれ、江戸時代の静寂がそのままフリーズしたかのような、清冽で瑞々しい気が満ち満ちています。

平成28年3月17日。富岡八幡宮で江戸の下町の強烈な熱気と商魂を肌で感じたのち、私は三月の柔らかな夕暮れ時の光が差し込む、赤坂氷川神社の深い杜へと至りました。

高層ビル群の喧騒を完全に遮断する木々のトンネルを抜け、境内へ。 目の前に現れるのは、吉宗公が贅沢を戒める「享保の改革」の最中に造った、派手な装飾を排しながらも圧倒的な気品と重厚感を漂わせる朱塗りの社殿です。幾多の歴史の震災や戦火を無傷で生き抜いてきたというその厳然たる佇まいを前にするだけで、背筋がすうっと伸びるような強い衝撃を覚えます。

あらゆる災厄を打ち払う素盞嗚尊、そして国づくりの神である大国主命の御前に立ち、静かに拝礼を捧げます。

富岡八幡宮が「現場で富を動かす攻めの力」とするならば、この赤坂氷川神社は、どんな時代の荒波や不測の災難が襲ってこようとも、大切な組織や事業を無傷で守り抜く「究極の守りの力(防衛力)」。

ここで授かるエネルギーは、一時的な利益に惑わされず、質実剛健に自らの足元を固め、時代を超えて残り続ける「不滅の基盤」を築くための、どっしりとした大局的な推進力そのものです。

三日間にわたり、神田、山王、深川、そして赤坂と、江戸の四方を完全に網羅する壮大な大結界をここに完成させ、これからの大いなる挑戦への絶対的な勝利を確信した、平成28年の忘れがたき春の日の結びの記録です。

【アクセス】 赤坂氷川神社(Googleマップ)

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