蒙古襲来の記憶と、鶯谷の迷宮。勝ち運を呼ぶ「勇壮の神様」への拝礼【元三島神社】

■ 元三島神社 備忘録

創建: 弘安4年(1281年)

御祭神: 大山祇命(おおやまつみのみこと)

見どころ:

  • 元寇勝利の報恩: 鎌倉時代の勇将・河野通有が、夢告により伊予(愛媛)の大三島神社を勧請。蒙古襲来の危急を救った「勝ち運」の歴史を今に伝えています。

  • 都会の「空中神域」: 鶯谷駅至近の賑やかな場所にありながら、階段を上がった先には驚くほど静謐な空間が広がり、高所から街を見守るような独特な配置が魅力です。

  • 上野の杜への連なり: かつては上野山内(現在の国立博物館付近)にあり、徳川幕府による寛永寺建立のために遷座を繰り返したという、上野の歴史の生き証人でもあります。

平成28年4月15日。新緑が日毎に色濃くなる季節、鶯谷駅近くの喧騒をすり抜けて、元三島神社へと足を進めました。 ラブホテルが立ち並ぶ路地の奥、急な階段の先に待っていたのは、下界の雑踏を拒むような凛とした静寂。

かつて河野軍を勝利に導いた大山祇命の神威を仰げば、そこには時代に翻弄されながらもこの地を守り抜いてきた力強さが宿っています。 社殿の向こう側に鉄道の走行音を聞きながら、都会の迷宮の中にぽっかりと現れた聖域で、迷いを断ち切る勇気をいただいた春の日の記録です。

【アクセス】 元三島神社(Googleマップ)

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