四条の突き当たりと、祇園の灯。都の厄を薙ぎ払う「素盞嗚の総本社」への拝礼【八坂神社】

■ 八坂神社 備忘録

創建: 斉衡3年(856年)以前(諸説あり)

御祭神: 素盞嗚尊(すさのおのみこと)・櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)・八柱御子神(やはしらのみこがみ)

見どころ:

  • 都を象徴する「西楼門」: 四条通の東の起点にそびえ立つ、鮮やかな朱塗りの楼門。京都を訪れる人々を優しく、かつ威厳を持って迎え入れる、東山エリア屈指のランドマークです。

  • 国宝・比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)の本殿: 本殿と拝殿を一つの巨大な屋根で覆う、八坂神社独自の壮大な建築様式。大地から湧き出すような圧倒的な霊力と歴史の重みが宿っています。

  • 美御前社(うつくしごぜんしゃ)と美容水: 境内にある、美を司る宗像三女神を祀る社。社前に湧き出る「美容水」を肌に数滴つけると、身も心も美しく磨かれるとされ、花街の芸舞妓をはじめ多くの女性から篤く信仰されています。

令和5年5月17日。宇治の静寂に浸り、平安神宮の壮麗な朱を仰いだ初夏の旅路。その一日の終わりに、夕暮れ時の柔らかな光に包まれた「八坂神社」の朱い楼門をくぐりました。

四条通を行き交う人々の活気が門の向こうへと吸い込まれ、境内に入ると、無数の提灯が吊るされた舞殿が幻想的な光を放ち始めていました。昼間の賑やかさから、夜の静謐さへと移り変わる一瞬の美しい時間です。

素盞嗚尊を祀る国宝の本殿の前に立ち、静かに拝礼を捧げる。 平安の昔から、都に蔓延る疫病や災厄を薙ぎ払い、人々の平穏な暮らしと商いの繁栄を守り続けてきた「祇園さん」の絶大な包容力が、五月の涼やかな風とともに心に染み渡ります。

美御前社の清らかな水で心身を清め、暮れなずむ東山の杜を眺めながら、自らの志をさらに美しく、力強く磨き上げる誓いを新たにした、初夏の素晴らしい一日の締めくくりの記録です。

【アクセス】 八坂神社(Googleマップ)

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