■ 平等院鳳凰 備忘録
創建: 永承7年(1052年)
御本尊: 阿弥陀如来坐像(国宝・定朝作)

見どころ:
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水面に浮かぶ「鳳凰堂」: 阿字池(あじいけ)の中島に建てられた、中堂・左右の翼廊・尾廊からなる壮麗な建築。その姿は、まさに翼を広げた巨大な鳳凰が今にも大空へと飛び立とうとしているかのような、奇跡的な造形美を誇ります。
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定朝(じょうちょう)作の最高傑作: 堂内に鎮座する阿弥陀如来坐像は、平安時代の名仏師・定朝によって完成された日本仏像史の最高峰。優美で慈愛に満ちたその眼差しは、千年の時を超えて見る者の心を深く癒やし続けています。
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世界遺産に宿る不滅の理想: 関白・藤原頼通が、末法思想の広まる動乱の世において「この世に極楽浄土を現出させる」という強固な意志のもと、父・道長の別荘を寺院へと改めた、平安貴族の最高の美意識の結晶です。

令和5年5月17日。宇治上神社の古寂たる緑の杜を後にし、新緑の匂い立つ宇治川を渡って、陽光に美しく映える平等院鳳凰堂を訪れました。
阿字池のほとりに立ち、その水面を見つめる。 風が止まった一瞬、鏡のような水面に、朱塗りの鳳凰堂の姿が寸分の狂いもなく上下対称に映し出されます。そのあまりの美しさと静謐さは、千年前の平安貴族たちがこの世に描き、追い求めた理想郷(極楽浄土)のビジョンそのものでした。
中堂のなかに鎮座する阿弥陀如来坐像、そして屋根の上で黄金に輝く一対の鳳凰を仰ぎ、静かに拝礼を捧げる。 どんなに時代が激動し、先行きが見えない不安な世(末法)であっても、自らの内に揺るぎない理想を掲げ、それを目に見える形として美しく強固に具現化していく——。藤原頼通がこの鳳凰堂に込めた圧倒的な「美と創造の執念」は、現代において事業を牽引し、新たな価値を創造するリーダーの胸に、熱く深く響くものがあります。
宇治川のせせらぎと初夏の柔らかな光のなかで、千年の時を超えて残り続ける本物の価値に触れ、自らの志をさらに美しく、揺るぎないものへと昇華させる誓いを立てた、宇治での素晴らしい日中の記録です。
【アクセス】 平等院(Googleマップ)



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