雪解けを湛える湧玉の清水と、家康公の至宝。霊峰を仰ぐ「浅間総本宮」への拝礼【富士山本宮浅間大社】

■ 富士山本宮浅間大社 備忘録

創建: 伝・垂仁天皇3年(紀元前27年)

御祭神: 木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)

見どころ:

  • 全国1300社の頂点: 富士山を御神体として仰ぎ、その噴火を鎮めるために創建された浅間信仰の総本宮。富士山の八合目以上はすべてこの神社の境内地であり、まさに日本一の霊峰の守護神そのものです。

  • 国の特別天然記念物「湧玉池(わくたまいけ)」: 富士山に降った雪解け水が、何層もの溶岩の間を通り抜けて湧き出る、息を呑むほどに透明な池。古来より富士登山者はこの池で禊をしてから霊峰に挑みました。

  • 家康公が寄進した「浅間造(せんげんづくり)」の本殿: 関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康公が、お礼として本殿・拝殿・楼門などすべてを造営。特に二階建ての楼閣構造を持つ本殿は、国の重要文化財に指定されている唯一無二の様式です。

令和7年3月14日。まだ冬の寒さが残るものの、春の兆しをのせた心地よい風が吹く駿河の国にて、日本一の霊峰の麓に鎮座する富士山本宮浅間大社へと参りました。

朱塗りの大鳥居越しに望む富士山は、三月の陽光を浴びて凛とした白雪を被り、息を呑むほどの威厳を放ちながら神域を見下ろしています。

境内に入り、まず向かったのは特別天然記念物「湧玉池」。 滾々と湧き出る清らかな水面は驚くほどに美しく透き通り、富士の深奥から何十年もの歳月をかけて旅をしてきた水の冷たさが、心に溜まった雑味を瞬時に消し去ってくれるかのようです。

徳川家康公の並々ならぬ執念と感謝によって築かれた壮麗な「浅間造」の本殿を仰ぎ、静かに拝礼を捧げる。 この広大な世界を支える大地のエネルギーと、絶え間なく湧き出る水のような尽きることのない旺盛な生命力を全身に受け止め、自らの事業もまたさらに高く、清らかに繁栄させる決意を新たにした、初春の輝かしい日の記録です。

【アクセス】 富士山本宮浅間大社(Googleマップ)

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